思ったこと徒然

デザインの値段に見合った価値とは何だろう。

@studiopasscom ネットショップコンサルタントの森よしあきさんのツイッターが目に入りました。

森よしあきさんのツイッター

世の中にはデザイナーという職業の人はたくさんいます。 そして、その料金設定を聞いて憤慨する人達もいる。 それは沢山いる中での聞く人を間違っている可能性があります。 高級レストランで注文する料理と、ファミレスのランチの価格差に文句を付けても、それは違いがわからない自分の問題です。

デザインイメージ

私もデザイナーという仕事をしていますが、 金額設定に関してはお客様に理解していただけない時があります。
その時にどう、説明していいのか。 毎回悩みます。

なぜなら、明確に 「この料金が世の中の基準」 というものはデザインに関してはないからです。

安い金額でしたら、ココナラやランサーズという個人が仕事を売買する仕組みもあり、 信じられない安さ 500円などで販売しています。
えっと、、、、 500円って最低賃金より安いですよね (;^_^A

500円で販売するということは、これで生計を立てるということではなく、
何か戦略があってされている可能性が高いです。

  1. デザイン未経験だから実績を積みたい学生 or デザイン未経験社会人
  2. 500円販売アイテムは広告で一度買ってもらったら高額メニューに誘導
  3. スマホアプリなど簡単にすぐできるようなもので作る
    (クオリティ低い・見る人が見たら分かる)

安く売っているけれども商売です。
何かしら、利益になるように考えて動いていらっしゃいます。

ただ、人に喜んでほしい。
作ったものが誰かに見てもらえるだけでいい。

それだけの方もいると思いますが、時間をかけて 制作するってことは、どこかで疲弊しちゃいます。

自分が何を欲しているか??

買う側の気持ちとして、安いのは嬉しい。
安いラッキー!だけで選ぶのならできあがったものについても
何も言えないと思ってください。

だって自分事に思ってみてください。
時間をかけて作っているのに。
これを作るまでにかかった時間は短いかもしれない。

だけど、技術や知恵を使えるために学んだり積んできた経験は 唯一です。
しかも、書い手が作れないものを作るっていうことは 価値がありますよね。

買う前にそのサービスの実績やクオリティは?
サービス内容はどこまで対応してくれるのか?

読んでみて理解することは必須です。
もし、分からない、書いてないのなら、質問してもいいです。

そして、自分の予算と自分がどの程度のデザインを必要としているのか。

今、このホームページを必要としているがそれは1ヶ月だけ使いたいのか。
数年使いたいのか。

そこを明確にしてみる。

森よしあきさんがおっしゃっているように外食だけとっても、
マクドナルド、ガスト、ロイヤルホスト、フレンチレストラン、ホテルのレストラン など
サービスがみんな違います。

安くて早く出てくるお店、 ほどほどの値段で家族と食べれるお店、 素敵なロケーションでゆったり時間を過ごし上質の料理を食べれるお店 どこを自分は求めているのか?

そこにも視点をおいてもらえれば齟齬が減るはず。

マクドナルドなら、500円~販売している ココナラで適当に選んでいいでしょう。
その代わり500円のサービスとして、書いてある説明はよく読んで必要以上に要求をしない。

また、500円なんだから、、、、 で気に入らなければ
また気軽にココナラで違うデザイナーに 発注して変更するのもアリ。

安く案件を受けてくださるデザイナーさんだって 個々に得意分野が違います。

イタリアン、フレンチ、ジャンクフード、カレーみたいな。
その時その時のご自身の状況によっても 選ぶお店は違っていい。

選ぶのだから、発注したいなぁと思う方の情報、 制作事例や金額、出しているサービスなど しっかり見て検討していただきたい。

自分でも、同業者のホームページやチラシをみていたら 人・会社によってそれぞれ違います。
こんなこともサービスになるのだな。 こんな金額でだしているのだな。 説明の書き方が分かり易いな。 と、刺激を受けます。

お客様、デザイナーどちらもが気持ちよく仕事したい

デザイナーとしては、お客様と長いお付き合いができたら ありがたいですが、サービスを受けるのは、お客様。
だから、お客様が選んでいい。
だけども、最低限の人としてのルールは守る。

たとえば、 選ぶ側だからと横柄な態度を取る。
最初の依頼と全然違う内容に変更 変更修正代をいただけなかったり、 デザイン案を過度に要求されたり (案の数量を出すということは時間と労力かかってる)
値切る(値切られるとモチベーションが下がりますし、値切り過ぎに至ってはお客様に対しての心象が下がってしまいます。)
連絡がとれなくなってしまう、未払いなど。

そういうことって、ご自身がされたらどうでしょう?
嫌な気持ちになりませんか?

「全部パソコンがやってくれるから簡単でしょ!」
と思われているのかもしれません。

パソコンの性能はあがってますが、やはり人間(デザイナー)が使うツール。
ツールなだけでアイデアやデザインは、人の手で作り出すもの。

制作するために時間ももちろんかかっていますし、 パソコンだってお客様のパソコンより 性能、ソフト、フォント、印刷など見えていない機器類にもお金を投資しています。

ましてやこのご時世、昔よりも情報も機器類も日々進化しています。
そのあたりのことも、ちらっと考えていただけたら嬉しいです。

また、デザイナーの方としても
お客様の望んでいるモノを聞き出す質問力を上げる。
報告、連絡、相談をマメにする。
案件によってはチームを組む (デザイナー、カメラマン、コーダー、プログラマーなど)
作業内容に追加があった場合の金額についての前もっての説明
スケジュール、工程の説明
アフターフォローの有り無し など
自分ができる考えられるフォローについては手を尽くす必要があります。

特にフリーランスになると制作だけにドップリつかれない。
会社員の時は営業や企画の人たちが担当してくださっていた部分についてのことを知らないからこそ、動き出してからはじめて分かることもたくさんあります。
デザインの質だけ追求するのではなく、サービスの面からも 向上させていきたい。

そして、お客様、デザイナー双方がお互いを尊重しあい、
いい仕事ができる状態を目指す。 私自身もデザインの勉強は日々していこう。

とりとめが、なくなってきちゃいましたが、 デザイナーとお客様との値段設定について思ったことを 書いてみました。

ABOUT ME
福永 万琴
ほんわかしたものが好きな男子四人子育て中のデザイナーです。 神戸育ち⇒のどかな田舎、兵庫県相生市在住。 雑貨、食べ物、カメラ、イラスト、柄の布など好きなことをつづっているブログです。