目に留まったイラスト
1月4日(土)からはじまった、相生市の図書館。
お正月に家にいることに退屈した子供たちからの
要望で図書館に行ってきました。
子供たちの本を借りることが目的なのですが、4男2歳も自分も
絵本を借りるというので子供4人×5冊=20冊借りてくることにしました。
4男には、
「4冊にして、おかあさんにも1冊借してね。」
とお願いして、4冊にしてもらいました。
さて、私は何を借りようか。
ふらーっと棚を見ていたら、アイススケートのイラストが目に入りました。
フィギュアスケートの女の子たちが並んでいるイラスト。
著者名を見ると海外の方のようです。
海外というとアメコミのイメージがあって、ごちゃごちゃしている
絵のイメージでしたが、親しみある日本の漫画のような装飾もあまりない。
シンプルなイラストに惹かれました。
よし、これにしよう。
すぐにこの本に決めました。
スポーツ選手の仲間とのやり取りがリアル
スケート選手の主人公、作者のテイリーの日常がたんたんと描かれています。
小学生ごろから高校を卒業するころまでの日常。
学校とスケートリンクの往復の日々。
転校、いじめ、同性愛、親との距離感、性暴力などなど様々な問題をかかえていますが、どれも重たすぎないタッチで描かれています。
ベタ塗りが印象的な絵。
スケートリンクの寒々しさ、女の子どうしの会話や付き合い。
その輪に心から入れない主人公の気持ちがリアル。
ぎこちなく、その場をやり過ごす感じ。
私も子供のころ水泳⇒シンクロナイズドスイミングをしていて
女子ばかり。
女子といえどチームメイトでライバルで、みんな蹴落としてあがっていく子や
コバンザメのようにフラフラとあちこちと仲良くしている子やいろんな子がいました。
心から話しているのか?なんだか距離感がつかめず、
ぎこちない会話をしていた記憶があります。
選手としても上位でもなく、下でもなく
中くらい。
続けても先はないのに。
やり続けていいんだろうか。
将来は何になればいいんだろうか。
虚無感だらけでした。
もう30年ほど前のことなのに。
しかもこの本はスケートなのに。
外国が舞台なのに。
自分のことと重ねて読めました。
若干21歳の著者の力がすごい
著者紹介を読むとまだ、21歳の女性のようです。
5歳~17歳のころを描いているそうなので
まだ4年ほど前のこと。
そんな最近のことで、しかも自分のことなのに。
整理されてちょっと離れたところから振り返っているような描写になっています。
もっと描き方としては、激しいやり方もあったでしょう。
だけど、このイラストと淡々としたストーリー展開が合っているし、
そのおかげで、じーんと染みわたってきます。
手塚治虫やジブリに影響されたそうで、なるほどなぁと
思う絵のタッチでした。
海外の若い人にも影響を与えている手塚治虫、ジブリ本当にすごい。
いいものはいい。
時を超えて国を超えて、伝わっていってるのだなとブルっときました。
ヴォーグでも紹介されていました
少女の痛切な青春時代を描いたグラフィックノベル
ヴォーグ
生き方ひとつひとつの選択とか、ベッドにうずくまるようなシーン、心の動きの細やかな描写……。生きているということってずっと華々しいわけではなくて、山あり谷ありのでこぼこ。それを丁寧に優しく描き出すこの1冊は、女性にやさしく寄り添い、人生の味方になってくれる本だと思います。
変化の時代を生きるガールをエンパワメントする5冊はこれ!
【BOOK STORE RECOMMEND vol.04】
https://voguegirl.jp/lifestyle/culture/20180706/book-store-recommend-hibiya-cottage/
しみじみと読める本です。
解説にも書かれていたけど何度か繰り返し読んでみたら、
また捉え方が変化しそうです。
再度読み直してみよう。
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